恋のデリートキーが押せなくて。

作者ちゃみ

『君は私のずっと大事な生徒だよ』そんな言葉を思い出すたび、私のこころはきゅんと痛む。それはまだ私があなたを忘れられないからだと思う。どんなに恋をしても、どんなに忘れようとしても、彼は決して私の心から消えることはないのだ。

私は先生に恋をした。彼は高校の国語の先生だった。彼は私よりも15も年上だった。でも、私にとって彼が先生であることも、一回り以上も年上であることも、何にも気にならなかった。私は先生に恋をした。