キミと、わたしと、約束の電話

作者西崎 悠未茉

突然鳴った携帯電話。

『もしもし、生きていますか?』

その電話をきっかけに恋が始まる。


『もしもし、あなたは

今を精一杯

生きていますか?』

ーーー「もしもし、生きていますか?」




始まりは、一本の電話だった。


鳴ることを忘れていた携帯が

突然鳴った。



生きることを諦めていた。


日向 智夏

[ひゅうが ちなつ]


×


生きることに必死だった。


斎藤 良揮

[さいとう りょうき]



ーーーねぇ、良ちゃん??

わたしを救ってくれてありがとう。


ーーーなぁ、智夏??

俺を支えてくれてありがとう。





『もしもし、あなたは


今を精一杯


生きていますか?』