「バイバイ」の前に。

作者緋音

 私の好きな先輩には、好きな人がいます。



 先輩が卒業する日。私も卒業します。




 先輩への、想いから。

 



 先輩には、好きな人がいました。






 それでも私は、先輩が好きでした。






 報われなくていい。





 辛くってもいい。






 私はただ、先輩のそばにいることを、許して欲しかったのです。




 これは、愛しい人との、”さよなら”の物語。