生華

現代版「ノルウェイの森」
描写の巧みさには脱帽しました。
書きすぎず、足りないこともない、ちょうどいい量でもありました。
サンドイッチの味やコーヒーの香りを感じさせる独特の表現は、村上春樹先生を彷彿させます。
ストーリーのテンポもよく、無駄な要素が何一つない素晴らしい作品でした。
玄人好みというか、だいぶ文学を知った人でないと読みこなせない純文学です。

あえてあげるなら改行と空白の効果をもう少し使ってもいいかもしれません。
本ではなく携帯小説なので、読者の読みやすさを考えるのも作者の役目の一つかと。
そこ以外は文句なしです。