君とふたりで。

作者美緒

美希は、小さな、まだ幼かったあの頃に約束したことを・・・今でも、覚えている。その相手、将大は――。

        『だぁいすき!』


          ねぇ??


       あの言葉は嘘だったの??



    『大きくなったらけっこんしようね!』


          ねぇ??


         覚えてる??


         

    『僕がみきちゃんのこと守るからね?』


          ねぇ??


       うそつきだったの??



          ねぇ??


      私は今でもあなたのことを・・・。