月野の哀しく、一途な恋物語……。好きだからこそ、なんだ。僕等は幼すぎた。小さすぎた。失ってから気づくのでは遅いのに……。虹は、過ぎ去った時間を示していたんだ。

僕等が目指したモノは、とてつもなく遠くて、とてつもなく近かった。


後悔してない……

そういったら嘘になると想う。


僕は君を精一杯愛せていたか?

僕は君と約束を果たせていたか?


虹は過ぎ去った時間を示した。


リボンの指輪を未だに離せない…….

僕の腕の傷は、未だに癒えない。

だけど、


君の優しい瞳。

笑顔。 涙。

永遠を約束した……。

優しさをくれた君。

君は……、


―――君は僕のヒカリだった―――。