空祈

伝えなければ
なんとも号泣してしまいました。作者様の意図する、「想いは伝えられるうちに伝えなければ」ということにかっつりと嵌ってしまいました。今私は、伝えなければ! 伝えなければ! と思っています。

 最初の、アイスを受け取らなかった辺りから、もしやたつきくんは幽霊? と思っていました。読み進めていくうちに、それが段々確信へと近づいていって、どうか自分の勘違いでありますように……、たつきくんが死んでいませんように……、と願っていたのですが、当たってしまいました。

 たつきくんのあかりちゃんに対する想いが、痛いほどに伝わってきました。ラスト、あかりちゃんのもとに還ってきてくれて、優しい明かりが灯りました。

 ほんとうに素敵な作品だと思います。短編でこれだけのことを伝えることができる作者様に感服致します。

 今は、約束の内容を想像しています。