孤独が垂直に落下する

作者一寿 三彩

孤独な生涯を送ってきた少女ユウが教室のドアを開けると、真っ暗闇に足を呑まれ異世界へと落とされた。



~ユウ~

落ちた先は、ここでは無いどこかだった。

ひとりぼっちの私が、本当のひとりぼっちになった時、手を差し伸べてくれたのがあなたで良かったと、心の底からそう思う。



×


~ハチ~

二人でいれば孤独じゃない。

この腐敗した世界で、唯一あの少女は無垢だった。自分の人生にさえ興味を持ってなかった少女が、俺の生きがいになった。