水色クレヨンの明日

作者冬桃

小さな島の、小さな中学校での物語ー…



1学年1クラスしかない、

しかもそのクラスの半分は自分の親戚。



そんな全員赤ちゃんのころから顔なじみ

といった、

たった11人の南見中学校<ナンミ中学校>3年1組。



男子9人、女子2人という狭い狭いクラス。



番田あてな<ツガタ・アテナ>は、幼いころからいつも行動をともにしてきた、

梨岡晃希<リオカ・アキ>に抱いた淡い恋心に気づいてしまった。



…どうすればいいの?



わたしはみんなのことが大好き。



クラスのみんな、みんなのことが

それぞれ大好き。



いつまでも一緒に笑っていたい。



なのに、

晃希ちゃん一人をこんなに好きになってしまっていいの?



晃希ちゃんの側に居てもいいの?



この想いを受け取ってほしい。



だけど…



伝えると壊れてしまいそうだから…



受け取ってほしくないよ、晃希ちゃん。