幼いころから妖(あやかし)が見えていた桜はある日の放課後、妖の世界に入り込んでしまう。そこで出会ったのは怪我をした妖狐(ようこ)だった。
暗い暗い闇の中
さらさら落ちる
華ビラありける
その華見たなら
「もう逃がしはせぬ」
私は紅い瞳に捕らわれる
その時は喜んで貴方様に
この身体を捧げる。
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