「ある日僕の家に人形が現れた……」


少年は物語を紡ぐ


少年は物語を語る


少年は歩き出す


真実へ向かって……



幼い頃に父親と兄を亡くし、母親は行方不明のままという不幸な経歴を持つ少年巧は、その後アニメの原作で大当りし、何不自由ない生活を送っていた


ところがある日、ルームメイトのリュウと暮らす巧のもとに結芽という不思議な少女が現れ、謎のまま打切りになったアニメの続きを話すようせがむ


渋々話し始める巧。やがて3人は5人組の窃盗団が繰り広げる『Little Droppers』の物語にどんどんのめり込んでいった。だが興奮する巧が語る物語は次第に歪み始め、巧達3人をも巻き込んでゆく



その結末に隠された真実の物語とは?

少年の過去と物語の関係は?


 

ものごとを一つの側面からだけ見ようとすると

僕達は真実から遠ざかる――