彼女は確かに天使だった

作者青歌

何もできない無力な僕―爽太―は幼馴染み―有紀―をずっと好きだった
でも彼女は…
青歌の処女作です




僕は弱かった


でも僕は彼女を好きだった


なのに彼女はあいつを好きだった




僕は彼女を守ってやれなかった


僕は馬鹿で力も無かったから…


中1の冬


運命の歯車が狂った


中3の冬


彼女のこの世の役目が終わりを告げた






儚く笑う彼女

明るく笑う彼女

時には泣いたり怒ったり…


でも常に明るく純粋で美しかった





人間を愛し、労り、可愛がり、育む。


神はそのために彼女をこの世に送ったのかもしれない






彼女は確かに天使だった