《 いつまでも『少年』でありたい女性たちへ。》
これといって、恋もなければ仕事もない。
“負け犬”とすら呼べない28歳・独身、しかもフリーターの清果(さやか)は、心とは裏腹にどんどん年を重ねていく自分の人生に戸惑いを感じていた。
そんな清果と同じ職場で働く年下の男子・宇佐見(うさみ)に誘われ、ひょんなことから清果たちは、実質的な“サンタクロースのお手伝い”をすることに。
もう決して子供じゃない、そんなに若くもない。
けれども未だに甘ずっぱい恋心や青春は、いつだって私たちの影を追っていた…。
一人前の立派な大人とは、本当の愛とは、いったい何か。
人の心のあたたかさ、そして、その奥にひそむ果てしない暗闇。
様々な心の交流を通じて、なおも成長してゆく人の姿を描いた、すべての人に贈りたいクリスマスの物語。