月夜に君に恋をする

作者ジーナ パニーニ

心を閉ざしたあたしの前に、美しい転校生が現れた。「僕の本質は狼なんだ」そう告白された時には、もう後戻りできないくらい、彼に惹かれていて……

「別に、満月を見ても、変身しないよ」


そう言って笑う、彼の唇からは、鋭い牙が覗いていた。


「僕の本質は、狼なんだ」


彼が秘密を打ち明けてくれた時、

あたしはもう一度恋をした。


それは命懸けの恋だけれど


後悔はない。