月季花

この想いが向かう結末は
お互い隣にいることが当たり前だとは思ってない。でも、どこかで信じていたのかもしれない。

「サキ、俺……彼女できた」

あたしの隣には、チカがいて。
チカの隣にも、あたしがいる。

――終わりがくるなんて、想像もしていなかったのに。

叶うはずもない七年の片想い。
幼馴染の二人。
いつしか想いを寄せて、でもそれを言葉にすることはできなくて。

もどかしく、狂おしい、切ない恋心。

主人公の感情の機微が丁寧に綴られた物語は、「彼」の隣に並んでいた日々を鮮やかに思い起こさせます。

"俺に彼女出来たらどうする?"

今という時間の上に成り立っていた不安定な関係。

更新分(40頁)まで拝読しましたが、物語はいまだサキの記憶をたどる過去の中。

チカの本当の気持ちや、サキの想いが行き着く場所。それらはまだわからず、ものがたりは曖昧で漠然としています。

崩壊してしまった二人の関係。

この物語は一体どのような結末を迎えるのでしょう。

是非読んで、見届けてみてください♪