恋を捨てた女性と恋を知らずに恋を唄う少年―どこまでも自由な彼と不器用な彼女が紡ぐ、とっておきのラブソング。
その魅力は、あなた自身さえも蝕む程に強い。例えるのならそうー甘い蜜。甘いものは、体を蝕むでしょう?
恋を捨てた春子と恋の歌を唄う、本物の恋を知らない陽向。
無邪気なようで、時に蕩けるような色気を纏う陽向は、どこか虚ろだった。
すべてをさらけ出し、心から唄う陽向に次第に春子の心もほどけてゆくー