お嬢様として産まれた須藤凛、高校二年生、父は整形外科医、母はデザイナーで大きな家に住み欲しいものは手に入る、それが当たり前の生活だった。でも、毎日が退屈な日々。寄ってくる男の子は逆玉狙い、女の子はオコボレ狙い。唯一、心を許しているのは毎日送り迎えをしてくれる谷原(父の同級生)だった。小さい頃から上辺だけの友達付き合い、人を好きになることはなかった。学校に行くと、朝からいじめられてる男の子、相沢優也。イジメの原因は、貧乏だから・・ホントにわかりやすい世の中。そんなある日、遊んで朝帰りする凛が見かけたのは優也が新聞配達をする姿だった。その日から退屈な毎日が少しずつ変わっていった。