海 ~バカに恋した夏~

作者麗麻奈

「好きだ。」


この言葉をどれだけ待っただろう。



「バカ。遅いよ。」



中学生の私には高校生のあんたは遠かったんだよ。


だからもう、離さないで。


「俺が守ってやる。お前は隣で笑ってればいい」




「約束だよ? 好きだから。」