オタク女の生きる日々

作者遠藤皐月

さてはて、ここに「オタクですがなにか腐ってますがなにか」と開き直っているオタク女がいます。

その名前は尾山愛香。まなか、と読んでください。

もう少しで三年生になりつつある中学二年生です。

頭は普通、運動は少しダメ、ただ専門知識になると異様に詳しいところ有り。

「だからみんなにオタクとかマニアって言われるんだよねぇ」

「うんうん。漫画のこととなると弾丸トークで下手したら一時間は経過するし。あ、最高記録は仮面クルダー武龍で二時間だっけ」

「違う違う。好きなCPについてあたしと語り合って約四時間。そのおかげで二人して寝不足のあげく、おもっきし授業中に寝ちゃったので放課後居残り補修一時間。あ、でもその間にも語ってたから約五時間くらい?」

「姉貴ぃぃ越後谷ぁぁ!!ちょっと黙ってよ!ここうちの見せ所っ!」

愉快な友達や家族、先生などと触れ合いながら――

オタク女は今日も生きている。