なんで?


やめて!


近づかないで!


…………。


恐くて声もでない↓


男は言った。


『来なければよかったと思ってるだろ?』


『すぐ楽にしてやるよ』


男の目付きが明らかに変わった。


不気味にほほ笑みながら近づいてくる。




ドンッ!!!


いきよいよく押され私は屋上から落とされた。


声を出す余裕もないのに、真っ黒になった私の心でこう思ったのを覚えている。


『…結局助けてくれないじゃん』


これですべてが終わるなら、最後に君との思い出を思い出そう…。


あれは確か、文化祭後の冬になりかけのときだったなぁ……。