啓-ケイ-


あなたとの出逢いは2年前だったね。あたしが小6であなたが中1。

出逢ったときは、まさか後にあなたを好きになるなんて、思いもしなかった。

だってそのときのあたしは、あなたじゃなくて同じクラスの男の子に恋をしていたから。

そしてあなたも、あたしじゃない女の子に恋をしていた。


あたしたちの関係は、塾が同じで気があう


ただの先輩と後輩。



そんな関係が狂ったのはあたしが中1の冬。

4月には2人共進級する目前でのことだった。


あたしはその冬に辛いことも、嬉しいことも、傷ついたことも・・・たくさんあった。

啓を傷つけてしまったことも。

涙を流したのは1度や2度ではなく、数え切れないほど。


だけどね、啓。

今では思い出や啓がくれたプレゼント、全部大事な大事な宝物だよ。


あなたにはもう会えないけど、あたしはあなたとの思い出を永遠に忘れない。




絶対に貴方を忘れない。