初流  

作者ヒナ

彼の心はあの人のモノだけど
彼の身体は私だけのモノ。






最初は隣に入れればそれでよかった。




隣にいるのが普通になればもっと一緒にいたいと思った。




一緒にいられる時間が増えれば不安が増えた。




不安が増えれば彼の身体を求めた。




彼の身体で満たされればその後の虚無感で胸が苦しくなった。






どんどん欲張りになっていく私は



彼の心がほしくなった。






どうしようもなくルウ、あなたを愛してる。






  初流    

  ‐ハル‐