優しさの行方【完】

作者さっちん

「人生、もう一度やり直せるとしたら、いつに戻りたい?」




愛する人を守る唯一の方法‥それは『別れ』だった。


恋愛に不器用な私が、精一杯考えた末の結論。



‥でも、気付いてしまった。


私が本当に守りたかったのは、彼ではなく私自身だったと。



―戻れるなら戻りたい。


優人にさよならを告げた、19歳の春に‥―