姫と野獣-Sleeping Beast?-

作者rei

怖いのに、目が離せなくなるほどきれいで、いつも人に囲まれているのに、誰よりもさびしい。あたしだけのキング。あたしだけの・・・―優しくて愛しい、野獣。

オウサマは今日もゴキゲンナナメ。

だって、彼の隣にはヒメがいないから。



「お前、俺のものになれよ」




中指に光るシルバーのリングはキングの証。



「キングじゃなくて、名前で呼んでみろ」




この世界にあるのがすべて必然だったなら。


―きっと、あの出会いは運命





「俺の姫はお前だけだ」


キングはヒメを寵愛する。





怖いのに、目が離せなくなるほどきれいで、

いつも人に囲まれているのに、誰よりもさびしい。


あたしだけのキング。



あたしだけの・・・―優しくて愛しい、野獣。



※5/21 p24~p36まで更新