ネットで集団自殺した未沙。偶然出逢った薫平とともに深海にある生命の銀河を求めて、未沙の長くて短い不思議な旅が始まる。

「人は、死ぬから哀しいんじゃない。生きているから、涙が出るんだ――」


 ネットを通じて集まった仲間とともに、集団自殺した未沙。気がつけば、幽霊になっていた。たまたまとおりがかった薫平に取り憑いてしまったが、薫平は未沙を怖がる様子もなく、自宅へ連れていってくれる。そして薫平は未沙を「いっしょに海のほたるを見に行こう」と誘う。

 深海に輝く小さな命のサファイアブルー。水面の下にあるもう一つの銀河を求めて、未沙の長くて短い、不思議な旅が始まる――。