優しさの温度  【完】

作者

孤独を感じていた私を救ってくれたのは、あなたでした。心からありがとう。優しい君へ。

「別れよう。」


別れを告げたのはあたしだった。



こんなに辛いことを恋と言うのなら、


もう、恋なんてしない。




約4ヵ月間付き合った彼氏に別れを告げた、

中学2年生の冬。


別れて悲しいはずなのに、

不思議と涙は流れなかった。


むしろ、スッキリした。


今、あたしの茶色のショートヘアを

なびかせているこの風のように清々しい。



折田 瑠奈  中学3年生。