misaki☆
音が聞こえてくる
とにかく先が気になる、という思いのまま、
一日で全部読んでしまっていました。
ここに描かれているのは、絶望と再生、一瞬の幸せ、そして別れ。
ストーリーとしては読んでいて胸が痛くなる瞬間が多かったですが、
その中でも詩音の美しいバイオリンの音が琴音やまた志津を包んでくれているんだなあと思いました。
確かな文章力で、表現力がとても凄いなあと思いました。
特に演奏シーンでは音が聞こえてくるようでした。
ラストに向けて、詩音と琴音の想いのどちらにも共感できるだけ、
読むのが辛くなっていきましたが、
「分身」「運命の人」という二人の関係がいつまでも続いて欲しいと思いました。
今すぐに大切な人に思いを伝えたい、
そんな気持ちなれる作品です。
是非皆様も読んでみてください。