伊東ミヤコ
恋することのもどかしさ
淡々とした、でもリアルな表現の丁寧な文章に、気付いたら、どんどん引き込まれてしまいました。
主人公の琴音ちゃんは、場合によっては、クラスの女の子に噛み付いていくような強い女の子なのに、内面はとても繊細な面を持っていて、ずっと静かに詩音くんを一途に思い続けたところが、本当にせつなく、もどかしい気持ちにさせられました。
途中のキス・シーンが、本当にせつなかったです。
そして、最後。
題名の「恋愛の奏者」というフレーズが出てきたときは、鳥肌がたってしまいました!
最後は、幸せになれたのかな…