危ない橋を渡る、私の指先

作者KEI

私だって、アレが欲しい。



単純な動物の欲望と。

厄介な人間の自制の。


狭間で、私は落ちぶれて。


笑われているのだろう。




ああ、いっそ笑えばいい。

腹を抱えて笑えばいい。

指を差して笑えばいい。


あんたらも所詮、

人間で、動物なのだから。