カタチのないモノ

作者ぢる

その愛は目に見えないのに、信じることが出来ますか?


君があんまりに綺麗に笑うから。

胸が締め付けられるくらい綺麗に笑うから。







形のないもの。

それは最初から形にならないもの

目に見えない、それ。



形ないものは信じられない。

でも形にすれば嘘としか思わない。

      


色を付ければ透明で。

でも澄んだわけでもなければ綺麗なわけでもなくて。



「ねぇ、祐?」



「・・・ん?」



「愛ってなに?」



「・・・さぁ」



昔からある不変のもの。

形は違う、変わる、人其々で。

形があるのかってゆわれれば、ないって答えるのに。



「私のこと、好き?」



「うん」



「じゃあ愛してる?」



「・・・うん」



人を愛せない人は可哀相だって。

誰かが決めた。

律儀に従う俺達。



「なぁ、佳織?」



「なーに?」



「愛って何?」



「・・・さぁ?」



浅はか過ぎて。

それでも求め過ぎて。