化粧屋さん

作者mayu

可愛くなりたい。ただそれだけだったのに・・・

「ねぇ~知ってる?噂なんだけど町のどこかに化粧屋さんってのがあるんだって。」


『ぇ~なにそれ?』


「なんか、その化粧屋さんで化粧品を使うと顔が美人になるんだってぇ~」


『まぢー!でも噂でしょ。あるわけないぢゃんー」


「でもさ、たまにいるんだよ。美人になったんだけど、顔戻したいってやつがさぁ~」


『ぇ~マジかよ。で、どぅなんの?』


「しぬんだって。それも肝臓とられてんの。」


『ぇっなにそれきもっ。』


「でもさ、魂だけは、ずっと地獄でさまよってるんだって」