二十通の恋文

作者夕月リン

母の初盆の日に見付けたもの、それは私の知らなかった両親の若き日の恋物語。

亡き両親から、私へのメッセージだった。


箪笥の隅に少し薄茶けた和紙に包まれた塊…


「何だろう」


少しドキドキしながらその包みを開けた。


「えっ!!!これは…」