いつかの夏、東京で。俺は彼女と出会った──。蒸し暑い夏の東京で、力尽きた様に生活していた俺はネットの海で彼女に出会う。不器用な二人が都会で描く恋愛物語。
今でも思い出す、夢に見る。
君の長い髪を、君の柔らかさを、その温もりを。
あの日、君は俺からスルリと抜けて消えてしまった。
池袋のあのホテルを最後に、君はスルリと消えてしまった。
さあ、話をしよう。
俺と、彼女の話をしよう。