ピピPiPiぴぴPiPiっ!
『朝』早めにセットしたアラームで起きる。正確に言えば目を開けるだけだ。さっきまでみてた夢の余韻がまだ残っている。
いつも虚しい現実に無理矢理引き戻す不快音は、虚ろな意識の中でも一際嫌な存在だ。
また面倒くさいバイトだなんだの一日を知らせる合図でもあるからだ。
ぼけーっとしながらアラームは、暫く鳴りつづけていた。