涼音

泣きました
主人公が抱える孤独や闇があまりにも大きくて、胸が押し潰されそうでした。
本当は寂しくて、人の温もりが欲しくて、でも、自分から求めることができなくて…。
そんな彼女の前に現れた少年・月詩。
彼は不思議で、優しくて、儚い。そんな印象を受けました。
彼は彼女に、たくさんの「光」を与えました。
それは、単純かもしれないけれど、普段忘れがちな大切なもの。
彼が「遺した」ものは、とても大きなものだと思います。
それは、主人公はもちろん、読者である私の心にも響きました。
切ない結末かもしれない。
でも、そこには確かに希望がありました。
私も、主人公と共に、前に一歩踏み出せた気がします。