屋上lover

作者秋雨

追い詰められて、追い詰められて、辿り着いたのは屋上だった。フェンスに手をかけたその瞬間―――。「俺はいつでもココにいるから」

 

広く青いあの

今日も眺めてる













高校一年 安西 光《アンザイ ヒカリ》。



席は窓際。いちばん後ろ。




―――あの日、あたしは



切なすぎる恋に墜ちた。







「…………光…俺のこと、好き?」




「安西、幸せ?」




「じゃーなんで泣いてんだ」




お願い…


ずっとソコに居て




屋上lover