堅物男子校で恋愛は成り立つのか

作者一月

この平成のご時世に、男尊女卑の根ずく男子校へ強制入学させられた私。案の定雑用パシリ係として生徒会に連行され、とんでもない三人に出会ってしまう――


「お前、雑用に丁度いいな」

「いきなりなに?」


「つまりお手伝いさんなんだよね」

「いや、一生徒だよ。君と同じ」


「選択肢はないと思ってください」

「なにその人権完全無視な発言」


「悪い……あいつら勝手で……」

「悠一が謝ることじゃないって」


私が強制入学させられた

金持ち男子校は

男尊女卑野郎共の巣窟


「もう放っておいて」


勘違いと不器用の上に

成り立つものは何だろう