DAI

文章構成
文量の割に内容が濃かったのは無駄のない構成のおかげ!適確なテンポの作品でした!


話が進むにつれて、ひっくり返されていく真相には引き込まれざるを得ません。

結局、少年の正体は幽霊だということでしたが、この話の本当の怖いところはその「生前」であり、人間的狂気の部分!

霊に襲われる恐怖やグロい描写ではなく、「お話」としての怖さと切なさが胸に響きます!

なす術がなく、淡々と終わるラストが物語全体の切なさを引き立てます。

…が、個人的には、もうちょっとオチを期待しました。お婆さんとの話のところがピークだったので、そのリズムのまま落としてほしかったです…。が、これは僕の好みの話。


文章と物語でみせる正統派な作品。これぞ怖い「話」。

さすがでした!