門田モン

【門】壊れゆく心と衝撃
自称辛口批評家です。
困りましたよ、プロの小説を依頼されました。当たり障りのない書評をしましょう(冗談です)。
2人の真反対の人間を過去と対照する形で物語は語られます。
全体的に陰鬱で、寒々しい曇天の日をイメージさせる作品でした。
心の壊れていく様が良いですねぇ、勉強になります。また、主人公の持つ独特のコンプレックスが奇妙な味わいを醸し出しています。物語的には、ある意味ふたつのオチが用意され最後にガンガンと叩き付けられます。
衝撃的でガツンとくる終わり方、好きです(私も到底足元に及ばないですが似たような作品を書いているので)。
ただ、ラストのあの表現は文学的にアリ? と思ったので、本当のところは★4.5なんです。すみません。