あの頃に戻りたい

作者佐倉楓

私は彼に二度恋をしました。


一度目は幼く淡い初めての恋。


二度目は自分の弱さを知った儚く切ない恋。


今でも私は彼を忘れていません。


「新しい恋をすれば忘れられる・・・」


そう思った時期もありました。


でもどんなに好きになった人でも


私は彼の面影を求めていることに気付くんです。




少し高めの枯れた声。


私よりも一回り高い背。


少し幼く見える笑った時の笑顔。




思い出すだけで胸が痛くて泣きそうになる。


そんな痛みを抱えながら私は今日も生きています。




『・・・あの頃に戻りたい。 』




※このストーリーは私が小学校2年生の時から


今に至るまでの話です。


過去を振り返りながら書いているので


話が飛ぶところがあるかもしれません。


また、更新が遅くなると思いますがご了承ください。