罪事は甘く密やかに。

作者





言い忘れた「好き」と

薬指のリングは

10秒後には心から消えて

少し苦い煙草の味が

私の全てを占めていく






それは


雲ひとつ無い日常の中


突然の雪のように


非日常だった。