百瀬ねこ
外伝
モテる音楽家志望の少年が、初恋をする話です。
ケータイ小説的文章を極めたような文体です。
他に本編があり、こちらは外伝ということですが、こちらだけ読んだ私は一部の人名が読めませんでした。
そして、歌も上手くイケメンな彼の路上演奏を、最後まで聞く人が一人しかいなかった理由がわかりませんでした。
(どちらも本編を少し読んでみたらわかりましたが)
彼のモテっぷりなどからキャラは非現実的に感じましたが、コミカルなので娯楽として読む分には良かったです。
ですが、人間性を裏付ける過去話を入れるなどすると良かったかと思われます。
例えば「昔、抜け駆けして自分に寄ってきた女の子がいじめられ、みんな見て見ぬふりをした」など。
たまに余分な余白があり、PCから読むと文が変なところがありました。
本編に話が続いているようなので、こっちを読んだら本編が気になります。
というのも、この話だけではやや中途半端でした。
本編は長編のようなので、これを読んでからそちらを読むことにしても良いかもしれません。
書評依頼ありがとうございました。