あの頃は
咲也は
私と双子でしかなかった。
なにを言っても双子の
姉弟だった。
宮都も
私と幼なじみでしかない。
なにを言っても友達以上
にはならない。
幼なじみだった。
でも、変えたのは、誰でもない。私だった。
「もう一度、
一緒に空を泳ごう。」