ある日一目惚れし、やがて恋に変わったあの先輩を探すために、共通点であるバスケを始めたある少女の物語。いつかまた会える。運命を信じて。

あの日のあたしは



運命を信じたい..



この気持ちに勝手に操られていたんだ。




その時から

どれくらいの時間が経ったのかも

分からなくなるくらい


あたしの心をいっぱいにする人がいた。




少し前までの

あたしには

「好き」の一言がとても大きい存在で、



今、あたしの隣りには一番に愛しい人がいる

この状況が


まだ分からないでいるのに。


なのにあなたは

世界で最も尊い言葉を

あたしの耳元で

優しく囁くんだ



いつまでも好き.



すっごく意地悪だよね


ずーっと見ているだけだった

あなたが近すぎて



もう、優斗って呼んでもいいのに

なんだか恥ずかしくて


それさえも出来ないでいるあたし





今なら言える、


運命.

信じて本当によかった


あたしはきっと

あなたと結ばれるため

この運命を大切に


辿って来たんだ...