アタシ達はごく自然に惹かれあって、
ごく自然に仲良くなっていった。
多分に、少なからず皆同じ物を、「ソレ」を、心の中に持ち会わせていた。
どんなに親しくても、
どんなに近くなれた気になっても、
「ソレ」はすぐに皆との距離を、遠く、遠いものにする。
けれども、決してアタシ一人がそうだったわけではなく、
4人全員がそうだった。
どんなに親しくても、いつも孤独な、
これは、そんな果てしなく近くて、果てしなく遠い4人の、お話。