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成長する恋心好きな人に好きと言えずに憎まれ口ばかり叩いてしまう美咲。中学生ならではの不器用な恋愛が繊細に描かれています。中学生最後の年の新学期になり、素直になることを決意する美咲。それなのに実際、口を開けば言い合いばかりで…。素直になれない気持ち。彼の気持ちに対するわずかな期待。揺れる心理描写が絶妙で共感しまくりでした。そして主人公の前向きになろうと努力する姿にとっても好感がもてました。2年間の片想いを無駄じゃなかったと認めて、そしてその上で関係を変えたいと願う気持ち、すごく良かったです。ジーンとしちゃいました。最後の桜の花びらの演出も可愛くてすごく良かったです。抱き合う描写から伝わる年齢相応のぎこちなさも、普通のラブシーンよりもかえってキュンキュンしました。上手いなって感じです。読んだ後は心がピュアになれる。そんな爽やかで素敵な春の恋物語です。