王様のオモチャ

作者咲枝

私をつかんでふりまわし、飽きたらそのまま放り出す。


玩具あつかい。


私は彼にとっては取るに足りないもの。


ただ、それだけ。


秘密を守る交換条件として持ちかけられたのは、彼女のふりをすること。


その日から、私は学年一の有名人、桐谷隼人のお飾りの彼女となった。