枯れた花が光とき

作者朱音

歓声がいつまでも鳴り止まない会場

そこは力を出し切った華があった

でもその花はもうなにもできない

したくてもその力がない


なにかをしなきゃいけない

でもしなきゃいけないことがわからない


水をあげたってもうなにもできない

捨てるしかない でも花はそれを望んで生まれてきたんだ


望むことをしてあげるんだ


悲しくったって胸が引き裂かれそうになったって