妖精の贈り物

作者篠原唯沙

「妖精の贈り物って知ってる?」綾が出会ったのは校内の王子こと宏センパイ。「私、センパイが……」

「私と一緒にいたっていいことなんてひとつもないです。

センパイが惨めな思いもするだけです」



自分に自信が持てない少女――三谷綾(みたにあや)







「いいことがない訳がないよ。三谷さんがいるだけで俺にとってはいいことなんだから」



全学年の憧れの的、通称王子――佐倉宏(さくらひろ)







――妖精の贈り物って知ってる?誰でも幸せになれる魔法の贈り物。