「妖精の贈り物って知ってる?」綾が出会ったのは校内の王子こと宏センパイ。「私、センパイが……」
「私と一緒にいたっていいことなんてひとつもないです。
センパイが惨めな思いもするだけです」
自分に自信が持てない少女――三谷綾(みたにあや)
「いいことがない訳がないよ。三谷さんがいるだけで俺にとってはいいことなんだから」
全学年の憧れの的、通称王子――佐倉宏(さくらひろ)
――妖精の贈り物って知ってる?誰でも幸せになれる魔法の贈り物。