翼を持ったライオン【完】

作者でん子

陽代はある日、校庭の隅の木の上で唄を歌う、ライオンのたてがみの様な金髪を持つ少年、キョンに出会う。 不思議な雰囲気を持つ彼には秘密があるようで――。



――ある日、木の上で唄を歌う

一匹のライオンに出会いました。





「ここから俺が飛んだら、どうなると思う?」



…大怪我すると思います。







純粋なライオンの正体は、

寂しがりやの少年でした。